■ ID | 619 |
■ 種類 | 報告書 |
■ タイトル | 平成17年度ムサシトミヨ保護事業報告書 |
■ 著者 | 金澤光
埼玉県環境科学国際センター 木持謙 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2005 |
■ 誌名・巻・号・年 | ムサシトミヨの生息環境の維持及び試験研究報告書、平成18年3月 |
■ 抄録・要旨 | 県の魚「ムサシトミヨ」 が安定的に生息できるよう、生息地元荒川の水源維持及び、種の保存、危険分散に係る試験研究を当センターで実施した。
飼育下での繁殖試験は、自然条件下での繁殖を目指すために、水生植物の種類及び給餌の有無による繁殖状況を試験し、各区併せて3,313尾を繁殖させた。種の保存に必要な個体数を危険分散用に蓄養するとともに、熊谷市立小中学校に繁殖用として分譲した。さらに、啓発展示用として国土交通省、熊谷市等へ貸し出した。
移植適地調査は、過去に生息が確認された本庄地区1ヶ所、川越地区5ヶ所で行った。
生息地における生態調査は、生息環境改善や生息域拡大を目的に元荒川の4地点で行った。水質調査ではムサシトミヨの生息域でも蛍光増白剤(洗剤)が検出されており、非生息域ではその値が極端に高かった。生息域拡大には下水道整備等の生活排水対策等が急務であることが判明した。
生息個体数調査は、4年に1回実施しているが、今回の調査では、2,323mの調査範囲内で推定生息数は15,700尾で前回調査(平成13年)に比べて半減した。この原因として生活排水の流入、過度の藻刈りによる水草の減少、水鳥による水草の減少等が考えられた。 |
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